薬サポへ、ようこそ。
このページではコンサルタントが、M&Aされた側の経営者に起きる変化を取り上げます。
MA・買収されたら何が変わる?
筆者のかんたんな経歴
薬剤師資格取得後、調剤現場に従事→500店舗超の大手でM&Aを専任担当→M&A仲介人として病院/調剤/介護のM&Aに従事。途中自分の会社が買収される経験もし、買う側と買われる側の両立場を経験したコンサルタントです。従業員に起こる変化はこちら
譲渡方法と主な種類
まず譲り渡す方法によって内容が異なりますので大きく3つに分類します。
- 株式譲渡をして完全引退
- 株式譲渡をしたが顧問等として継続勤務
- 一部の店舗を事業譲渡
株式譲渡をして即時、完全引退
これは稀なケースではありますが、オーナーにとって、1番負担の少ないケースであると言えます。なぜ稀なのかと言いますと、通常は譲渡後、数週間〜数ヶ月に渡り引き継ぎ業務を行うからです。経営に全く関与していない株主や譲渡後海外へ行く株主、従業員との関係がうまくいっていない株主、病気になってしまった株主がとる事が多い手段かと思います。
- 自由な時間が持てる。
- 大金が手に入る。
株式譲渡後、一定期間は顧問等として継続勤務
一番多いケースですね。引き継ぎ業務が残っている方や現場の事が心配な方、現場薬剤師が好きな方、引退しても特にやることがない方等いろんな考えをお持ちの方にマッチするパターンです。中には、どうしても薬剤師が不足していて渋々続ける方もいらっしゃいます。
- 業務負担量が減る。
- 責任の重荷が減る。
- 気持ちが楽になる。
- 経営以外の事を考える時間が増える。
- 報酬(給料)が下がる。
一部の店舗を事業譲渡
最近多くなってきた手法で、店舗が増えてしまったが故に社長の目が行き届かなくなってしまった場合や違う事業に挑戦したいと考える場合、借入金の返済するお金を確保する場合、従業員に譲りわたす場合に選ばれる手法です。
- 無駄な時間が減る。
- 既存店舗に集中できる。
- 新しい事業に投資できる。
大きく分けるとこの3つになると思われます。自分が引退するときをイメージしておくことだけでも、いい準備となるはずです。一度、イメージしてみてはいかがでしょうか。