9割の人が得する「くすり代の裏話」

【薬剤師監修】薬局によって薬の値段に差が出る理由【薬局に行く方は必読】

薬局によってお薬代に差が生じる理由は何なのか?について現役コンサル薬剤師が解説します。

そもそも、薬局によって薬代が違うなんて知らなかったって人、多いと思います。本当にそれぞれ違うので、薬代が異なる理由をこのページでしっかり理解し、損しない薬局選びをしましょう。

すぐに自分の薬局の基本料を知りたい人はこちら

【全国マップ】近くの安い薬局を地図で探す【2019年】処方箋の調剤基本料が低いのはどこ?薬剤師が明かす裏話

薬局によってなぜ差がつくの?

結論だけ初めに言っておくと、その差が出る理由は「基本料」が薬局によって異なるからです。差が出る理由は少し複雑で、薬局の会社規模、医療費削減への貢献度、地域への貢献度によって基本料が変ってきます。

理解を深めるために、薬局でかかる費用の構成を確認してみましょう。

処方箋の価格構成

全体感を把握するには、一枚の処方箋を分解する形で読み解くと理解しやすいので、一枚の処方箋を取り上げます。

図に沿って説明していきます。まず、全体感ですが、処方箋は「技術料」と「薬剤料」によって構成されています。

技術料

技術料は大きく3つに分かれ、基本料、調剤料、薬学管理料で構成されています。

基本料

基本料は、薬の安全性や品質、在庫量を確保する業務に対する費用とされています。そして、あたかもすべての薬局で同じかと思わせる「基本料」だけ、サービスの良し悪しに関わらず、薬局によって異なるのです。

調剤料

薬を調剤する際の業務に対する費用とされています。同じ処方箋ならば、どこの薬局も同じ額になります。

薬学管理料

安全な服用や効果を管理する業務に対する費用とされています。同じ処方箋でも処方する薬局・薬剤師のサービスの量で変わります。

薬剤料

次に薬剤料ですが、ほとんどは薬剤料で構成されています。国で定められた薬価と錠数の掛け算で金額が決まります。特定保険医療材料とは、インスリン注射薬と合わせて出される注射針が一例です。

基本料の内訳

次に気になるのは内訳だと思います。
簡単に図にしてみました。

図の通り、調剤基本料、後発医薬品調剤体制加算、基準調剤加算と大きく3つに分けられます。それぞれ5、4、2種類あり、それぞれの掛け合わせで全40パターンあるというわけです。簡単にそれぞれの特徴を説明します。

調剤基本料


名の通り、基本料です。主に所属するグループ(会社)の規模によって区分けされています。大きいグループになればなるほど低く設定されています。上で言う「薬局の会社規模」に当たる項目です。

基本料の額
薬局の会社規模:大<小
※他にも要素はあります

後発医薬品調剤体制加算


ジェネリック医薬品の調剤割合によって区分けされています。使用割合が高い薬局ほど高く設定されています。上で言う「医療費削減への貢献度」に当たる項目です。

基本料の額
医療費削減への貢献度:大>小
ジェネリック医薬品を多く使用している薬局は基本料が高くなる仕組みです。
よくある勘違い
自分は後発品を使ってないから後発品の基本料はかからないと思っている人がいますが、そうではありません。基本料はその薬局に対しての料金であり、その薬局に来た患者さん全員から取れる基本料金という考え方になりますので、後発品をもらっていない人に対しても請求されるのです。

地域支援体制加算


より地域に貢献し、より高機能な薬局が算定できる加算です。24時間体制や在宅医療、薬の在庫品目数など国が定めた値をクリアした薬局だけが算定できる項目です。算定するかしないかの二択です。(上で言う「地域への貢献度」)に当たる項目です。)

基本料の額
地域への貢献度:大>小

以上が、基本料に差が出る理由でした。

薬局によってどのくらい差がつくの?

次に、もっとも気になる疑問であろう価格差差です。
結論からいうと、同じ「処方箋」でも出す薬局によって最大920円の差があります。(この金額は健康保険適用前の金額です。自己負担割合によって実際に支払う金額は変わります。)
基本料の組合せ全40種類をグラフにすると上の図になり、100〜1,020円になります。この金額は健康保険適用前の金額なので、自己負担割合によって実際に支払う金額は変わりますが、バカにならない差と言えるでしょう。

あなたの薬局の基本料はいくら?

上の図で、薬局によって基本料が異なることがわかったと思います。さて、次に思う事はみんな同じです^^

自分の行きつけの薬局の
基本料はいくらなのか??
だと思います。ここでは、それを調べる方法を2つ紹介します。

基本料の調べ方①

1つ目は、薬局でもらった領収書・明細書を確認する方法です。

薬局でもらう領収書や明細書には、下にある「図:3」の中のどれかの金額が書いてあると思いますので、自分で見つけてみてください。足していったものが基本料総額になります。まとまって書かれていない場合もありますので、若干わかりにくいかもしれません。おすすめは次の調べ方です。

基本料の調べ方②

2つ目は、基本料まとめサイトで確認する方法です。

厚労省から発表される基本料を独自手法でまとめてみました。Google mapに全薬局をプロットしてありますので、行きつけの薬局だけでなく、近くの薬局の基本料も確認できます。ぜひ、確認してみて下さい。下記の記事の通りです。
【全国マップ】近くの安い薬局を地図で探す【2019年】処方箋の調剤基本料が低いのはどこ?薬剤師が明かす裏話

 最後に

大事な話

今回は基本料を取り上げ、料金の違いを説明しましたが、実はこの差は、全てが患者へのサービスの質の違いから生まれるものではありません。つまりは、基本料が高いからと言ってサービスが良い薬局であるとは言えず、逆に基本料が低くてもサービスの良い薬局はいくらでもあるのです。その証拠に、全ての薬局が高いレベルの質であるべきとの全体方針もあります。

基本料が低い方からと言って

サービスが悪いわけではない

と言う事で、サービスの良し悪しは「人」の良し悪しでもあると考え、自分に合うか合わないかは実際に薬局に行って、担当の薬剤師に会ってみるしかないのかもしれません。支払額に見合った薬局を探してみましょう。

以上、「【全員対象】薬局によってお薬代に差が生じる理由【薬剤師目線】」でした。