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大正漢方胃腸薬と大正胃腸薬Kの違い | Kの意味と選び方

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今回は
「微妙な違いシリーズ」
のご紹介です。

CMでお馴染みの「大正漢方胃腸薬」と、聞いたことあると思ったけど、結局全然思い出せない「大正胃腸薬K」の違いを調べてみました。

簡潔に言うと

まず、違いを簡潔に言うと「ほぼない」です。やっぱりかと思った方もいるかと思います。そうです、薬メーカーではよくあるヤツでして、新製品に見えてほんの少しだけ違いのある2つの商品です。ただ、お得な話もあるので、最後までチェックをお願いします。次の章では、少し詳細を見てみましょう。

具体的な違い

成分量の違い

大正漢方胃腸薬大正胃腸薬K
<安中散として>
ケイヒ200mgケイヒ200mg
エンゴサク150mgエンゴサク150mg
ボレイ150mgボレイ150mg
ウイキョウ75mgウイキョウ75mg
シュクシャ50mgシュクシャ50mg
カンゾウ50mgカンゾウ50mg
リョウキョウ25mgリョウキョウ25mg
<芍薬甘草湯エキス末として>
シャクヤク280mgシャクヤク340mg
カンゾウ280mgカンゾウ340mg

注目は、両製品とも成分が全く同じことです。漢方がメインとなっていますが、ポイントとなる違いは、シャクヤクとカンゾウの量が少量だけ「大正胃腸薬K」のほうが多いことです。この差の理由は追って説明します。

価格の違い

※2019年1月7日時点でのAmazon価格です。

大正漢方胃腸薬大正胃腸薬K
最小包装の値段
901円(60錠あたり)976円(70錠あたり)
1錠あたりの値段
約15.00円(1錠)約13.94円(1錠)

「おや?」っと感じた人もいるかと思います。そもそも、1包装あたりの量(錠数)が2つで異なります。そして、1錠あたりで計算すると「大正胃腸薬K」の方が安いのですが、包装単位になると「大正漢方胃腸薬」の方が安いです。うまくできた仕組みとしか言いようがありません。求める価値によってお得な選び方は変わってくるということです。

効果の違い

結論は、「大正胃腸薬K」の方が、胃の痛みにより効く構成になっています。2つの商品の製造メーカーである「大正製薬グループ」に問い合わせて確認したところ、「大正漢方胃腸薬」が最初に発売され大変な好評を受ける中、「もっと胃の痛みに効くのはないか?」という特に要望が多かったリクエストに対し生まれたのが「大正胃腸薬K」であり、胃の痛みに効果のある「シャクヤク」をより多く含ませた商品であるとのことでした。

薬剤師目線での選び方

最後に、選び方を薬剤師なりに紹介します。結論としては、本当にお金に困っている訳ではないのなら、「大正胃腸薬K」を選ぶことをおすすめします。継続購入を予定しているのでしたら、なおさら「大正胃腸薬K」です。購入者としてはより高い効果を求めているわけで、より効果が発揮できる成分構成でかつ、1錠あたりの価格も安いものを選ぶべきと考えます。成分が多いことによる副作用の懸念ですが、ほぼないと思われます。こちらもメーカーに確認したところ、副作用の発現率の差はないとのことでした。(成分量が多いものが後に発売されているわけですから当然のことでした^^;)

MEMO
副作用等、詳細を知りたい方はこちら
大正漢方胃腸薬:添付文書
大正胃腸薬K:添付文書

「K」の意味

こちらも製造メーカー「大正製薬グループ」に問い合わせて確認したところ、「K」は、「漢方」を意味しているとの回答をいただきました。ちなみに、「Kあり」があるなら「Kなし」があるのでは?Kではない違うシリーズがあるのでは?と思うかもしれませんが、本ページ更新時点では、そういった商品はありません。
個人的な感想ですが、正直、Kには大きな意味はなさそうです。

 

以上、「大正漢方胃腸薬 と 大正胃腸薬Kの違い | Kの意味と選び方」でした。