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クオールHDにM&Aされた「らいふ薬局ナチュラルライフ」を分析してみた「買収価格・規模・仲介業者」

薬サポ(YakuSapo)のページへ、ようこそ。このページでは現役薬剤師が、らいふ薬局(ナチュラルライフ)についてネット上でわかる情報をまとめてみましたので、ご紹介します。

らいふ薬局について
調査してみました

 
 





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はじめに

平成31年4月3日(水)、薬局業界にとって大きなニュースであるはずが、なぜかさらっと聞き過ごされたM&Aのニュースが発表されました。それは佐賀県佐賀市に本社をおく「ナチュラルライフ」のM&A(株式譲渡)です。買収会社はクオール薬局を運営する大手「クオールホールディングス株式会社」です。クオールにとっては、久々の大規模M&Aだったのではないでしょうか。

調剤薬局グループ 2 社の株式取得(子会社化)に関するお知らせ

さて、気になるのはらいふ薬局のM&A事情だと思いますので、このページではネット上で知ることができる情報をまとめてみました。頑張れば誰でも集められる情報だったりもしますので、ご参考程度していただければ幸いです。

知っ得!

ちなみに、らいふ薬局を運営する株式会社ナチュラルライフの社長「竹原稔」さんは、プロサッカーチーム「サガン鳥栖」を運営する「株式会社サガンドリームス」の社長でもあるんですよ!

サガン鳥栖 [公式] オフィシャルサイト

どんな薬局なの?

まずは会社のことを調べてみました。

会社概要

会社概要は、主にホームページの情報と今回発表されたクオールHDからの情報をもとに収集しました。

今回のM&Aは、1グループのM&Aであり、法人としては2つあるグループの買収です。ここでは、2社分の情報を載せます。

株式会社ナチュラルライフ(佐賀)

項目
正式法人名株式会社ナチュラルライフ(佐賀県)
本社所在地佐賀県佐賀市中の小路 1 番 14
設立2007年3月22日
資本金1000万円
社長名竹原 稔
売上高(2018.8期)23億円
店舗数9店舗

株式会社ナチュラルライフ(石川)

項目
正式法人名株式会社ナチュラルライフ(石川県)
本社所在地石川県金沢市沖町二 31 番
設立1996年5月15日
資本金1 億円
社長名竹原 稔
売上高(2018.2期)32億円
店舗数19店舗
勝手に考察
店舗あたりの平均売上1億9,600万円!
単純計算ですが28店舗で55億円の売り上げなので、約2億円の売上です。わかる人にはわかる話ですが平均値がこの値なのは、非常に珍しいです。進出エリアは複数県にまたがっていますが、各地で本当にいい場所を抑えているということが伺えます。
同じ社名の会社が2つ

考察とは言えませんが、気になるもう一点は会社の数と社名です。石川と佐賀ではあまりに距離があったので、法人を分けたのでしょうか?また全く同じ名前がついていますが、ややこしくて現場の方々は苦労したのでhないでしょうか。

↓こちらは会社案内
参考 株式会社ナチュラルライフ癒し・安心・感動を提供いたします ↓こちらは薬局案内
参考 らいふ薬局らいふ薬局のこと

場所

非常に特徴のある店舗展開をされているので、地図にプロットしてみました。

財務情報

気になる方は気になる情報ですね。私はここが一番気になりますが、残念なことに今回は売上と資本金しか公表されていません。なので割愛します。会社ホームページからヒントを得たいと思う方はこちら株式会社ナチュラルライフ

店舗情報

各店舗の加算状況もまとめてみました。ここでは現状確認できている28店舗を紹介します。

薬局名基本料地支体後発調
らいふ薬局 木原店調基3イ地支体後発調3
らいふ薬局 兵庫店調基1地支体後発調3
らいふ薬局 医大通り店調基1地支体
らいふ薬局 高木瀬店調基1地支体後発調3
らいふ薬局 佐賀県医療センター好生館前店調基3イ地支体後発調2
らいふ薬局 唐津東町店調基1地支体後発調3
らいふ薬局 川副店調基3イ
らいふ薬局 松浦店調基1地支体後発調3
らいふ薬局 志免店調基3イ後発調1
若葉らいふ薬局調基3イ後発調3
荒屋らいふ薬局調基1地支体後発調3
美川らいふ薬局調基1地支体後発調2
宇出津らいふ薬局調基1後発調2
七尾らいふ薬局調基1後発調2
泉野出町らいふ薬局調基1地支体後発調2
木曳野らいふ薬局調基1地支体後発調3
北塚らいふ薬局調基1後発調3
太平寺らいふ薬局調基1地支体後発調2
御経塚らいふ薬局調基3イ後発調3
吉竹らいふ薬局調基1地支体後発調3
矢崎らいふ薬局調基3イ後発調3
泉丘らいふ薬局調基3イ後発調3
木田らいふ薬局調基1地支体後発調2
羽水らいふ薬局調基3イ後発調1
今立らいふ薬局調基3イ後発調2
鯖江らいふ薬局調基1地支体後発調3
石田らいふ薬局調基3イ後発調3
らいふ薬局 深草店調基3イ後発調3

※調剤基本料:調剤基本料
※地支体:地域支援体制加算
※後発調:後発医薬品調剤体制加算

勝手に考察
集中率が高い店舗が半分!
算定点数をみる限り、らいふ薬局は処方箋月4万枚以上のグループに属しています。集中率が85%以上であると調剤基本料は「3イ」に該当してしまうのですが、「3イ」に該当する店舗は全体の42%となり約半分です。地方の薬局としては平均より少し低めの値だと考えられます。(地方の多くの薬局の場合50%を超える傾向にあります。根拠なし筆者の肌感。)また集中率の低さに伴い、地域支援体制加算を算定している薬局も多い傾向にあります。

「3イ」なのに地支体を算定!
調剤基本料「3イ」に該当する薬局は、地域支援体制加算を算定するのは非常に困難であると認知されていますが、その困難を2店舗も乗り越えているのには驚嘆です。この事実だけでも、会社及び店舗の積極的な取り込みが容易に想像できます。


 
 





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譲渡価格は?

譲渡価格は公表されていません。ただ、推察するに比較的高めの価格がついたと思われます。

仲介会社は?

こちらも公表されていません。本案件はあまりに情報が少ないことから、直接アプローチも考えられます。

まとめ

らいふ薬局の情報を調べてわかりましたが、とてもしっかりした会社でした。特に地域支援体制加算の算定姿勢を鑑みるに、クオールさんとしては、とても頼もしい仲間が加わったと言えるのではないでしょうか。

以上、「クオールHDにM&Aされた「らいふ薬局ナチュラルライフ」を分析してみた「買収価格・規模・仲介業者」」でした。