現役薬剤師が、処方薬ニポラジンと同じ効き目の成分を含む市販薬を紹介します。
病院で医師からもらう薬はよく効いて助かりますよね。でも、いざ欲しいって時に行けなかったりするのが病院です。そこで、このページでは処方薬を市販薬として手に入れる方法、また、選び方のコツを紹介したいと思います。
手に入れる方法・選び方を紹介します。
ニポラジンの紹介
まずは、処方薬であるニポラジンの紹介です。
ニポラジンの主成分
ニポラジンの主成分は「メキタジン」と呼ばれる成分です。
主成分の分類と特徴
「第二世代」の抗ヒスタミン薬で、効果は強いものの、眠気が少ないのが特徴です。
ニポラジンの種類
ニポラジンには3種類あります。
- 商品名
- ニポラジン錠3mg
- ニポラジン小児用細粒0.6%
- ニポラジン小児用シロップ0.03%
ニポラジンと同成分の処方薬
上記ではニポラジンを列挙しましたが、同主成分を含む商品も多く存在します。
- 商品名
- ゼスラン錠3mg
- ゼスラン小児用細粒0.6%
- ゼスラン小児用シロップ0.03%
- メキタジン錠3mg「○○」
など
ニポラジンの市販薬
いよいよ、本題の市販薬の紹介ですが、実は「メキタジン」を含む市販薬は、21種類もあります。しかし、残念なことにニポラジンと「同じ成分構成」の市販薬はたった2種類しかありません(メキタジンだけを含む市販薬は2種類だけということ)。
ここでは、同構成の2種類と、薬サポがオススメする「メキタジン」を含む市販薬を4つ紹介します。全てを紹介できないことをお許しください。
商品を紹介します
錠剤タイプ:同構成
ストナリニ・ガード
メキタジンの含有量は3.0mg/錠で、含有量も唯一、ニポラジンと同じ商品です。この商品には他に、成分(添加物は除く)を含んでおらず、同主成分・同構成・同含有量の市販薬ですので、ニポラジンとして使用しても問題ないと思われます。
ストナリニ・ガード(セルフメディケーション税制対象)(20錠)
・メキタジン 6mg
もっと詳しく!添付文書はこちら http://www.info.pmda.go.jp/ogo/J1101000298_02_02
ポジナールM錠
メキタジンの含有量は2.0mg/錠です(ニポラジンは3.0mg/錠です)。この商品には他に、成分(添加物は除く)を含んでおらず、同主成分・同構成の市販薬ですが、同じ成分を含んでいても、市販薬と処方薬ニポラジンの成分量は違うので、しっかり理解した上で購入しましょう。含有量をしっかり把握すれば、ニポラジンとして使用しても問題ないと思われます。
・メキタジン 4mg
もっと詳しく!添付文書はこちら http://www.info.pmda.go.jp/ogo/J0601005875_02_01
錠剤タイプ:鼻水/鼻づまり/頭重
ロートアルガード 鼻炎内服薬ゴールドZ
メキタジンの含有量は1.33mg/カプセルです(ニポラジンは3.0mg/錠です)。この商品には他に、血管収縮作用がある「エフェドリン」、頭重感に効く「無水カフェイン」などを含んでいます。鼻水、くしゃみに加え、鼻づまりや頭重感がある方によく選ばれる商品です。
・メキタジン 4mg
・塩酸プソイドエフェドリン 75mg
・dl-メチルエフェドリン塩酸塩 75mg
・シンイエキス 24mg
・ベラドンナ総アルカロイド 0.4mg
・無水カフェイン 110mg
もっと詳しく!添付文書はこちら http://www.info.pmda.go.jp/ogo/J0601005857_04_01
錠剤タイプ:ビタミン配合
ピロットA錠
メキタジンの含有量は1.0mg/錠です(ニポラジンは3.0mg/錠です)。この商品には他に、ビタミン剤である「リボフラビン」「ピリドキシン」「ニコチン酸アミド」を含んでいます。メキタジンの量は少なめですが、その他の成分が影響力の少ない成分ですので、ほぼニポラジンとして使用しても問題ないと考えます。一緒にビタミンも摂りたい方によく選ばれる商品です。
・メキタジン 4mg
・リボフラビン 12mg
・ピリドキシン塩酸塩 30mg
・ニコチン酸アミド 60mg
もっと詳しく!添付文書はこちらhttp://www.info.pmda.go.jp/ogo/J0601005871_04_02
以上、4商品でした。
病院や調剤薬局でもらうニポラジンは、市販薬としても入手できることがわかったかと思います。ニポラジンの市販薬はドラッグストアで販売されていないこともあるので、ネットでの購入がオススメです。
以上、「【薬剤師監修】ニポラジンと同じ効果の成分を含む市販薬とその選び方【メキタジン】抗アレルギー抗ヒスタミン薬」でした。