現役薬剤師がドリエルとドリエルEXの違いを解説します。
あと、違いって何ですか?
こんな疑問をお持ちのあなたへ。
目次
ドリエルとドリエルEXの違い
違いのまとめ
大事なところだけすぐにわかるように重要な違いがある部分だけピックアップしました。
出典:エスエス製薬https://www.ssp.co.jp/drewell/products/info.html
商品名 | ドリエル | ドリエル EX |
---|---|---|
主成分 | 同じ (ジフェンヒドラミン塩酸塩) | 同じ (ジフェンヒドラミン塩酸塩) |
その他の成分 | なし | ラベンダーアロマ |
剤形 | 錠剤 | ソフトカプセル |
1回量 | 2錠 | 1カプセル |
販売単位 | 6/12錠入り | 12錠入り |
メーカー価格 | 1,900円(12錠) | 2,200円(12錠) |
添加物の違い
ドリエルの添加物
- クロスカルメロースNa
- 無水ケイ酸、セルロース
- 乳糖
- ヒドロキシプロピルセルロース
- ヒプロメロース
- マクロゴール
- ステアリン酸Mg
- タルク
- 酸化チタン
ドリエルEXの添加物
- ゼラチン
- D-ソルビトール
- ポビドン
- マクロゴール
- グリセリン
- ベンジルアルコール
- 香料
総評
成分も服用量も変わらないので、決定的な違いはないと言えるでしょう。ポイントとなる違いを挙げるとラベンダーアロマを含有しているか否かで、リラックス効果が得られるものと思われます。
また、服用一回量もポイントの1つです。服用が1カプセルで済むことは飲みやすくなるとともに手間も省けます。
一方、ソフトカプセルの方が溶けやすいと公表されていますが、ソフトカプセルの方が早く効くとは書かれていません。両方とも睡眠の30分前に服用することが推奨されていることから、効果の出始める速度は変わらないと考えて良いでしょう。
ドリエルの効果・口コミ
製造会社である「エスエス製薬」の調査した結果は以下の図の通りです。
出典:エスエス製薬https://www.ssp.co.jp/drewell/products/info.html
ドリエルの特徴
このページでは、違いだけではなく、特徴も紹介します。
こんなとき、こんな方の一時的な不眠に
- ストレスが多く、眠れない
- 疲れているのに、神経が高ぶって寝つけない
- 心配ごとがあって、夜中に目が覚める
- 不規則な生活で、睡眠リズムが狂い、寝つけない
ドリエルの効きめ成分
ドリエルの効きめ成分(ジフェンヒドラミン塩酸塩)は、皮ふのかゆみをしずめたり、くしゃみや鼻水などのアレルギー症状をおさえる目的で広く使われていますが、服用により眠気をもよおすという作用があります。
ドリエルはこのジフェンヒドラミン塩酸塩の持つ眠気の作用を応用してつくられた医薬品です。
ドリエルで眠くなるしくみ
脳の睡眠・覚醒に関係が深い視床下部の後部には、興奮性ニューロンといわれるヒスタミンニューロンが多く存在しています。その末端から放出されるヒスタミンは、大脳皮質をはじめ脳の様々な部位の神経細胞を興奮させることによって覚醒の維持・調節をしています。ドリエルは、その効きめ成分(ジフェンヒドラミン塩酸塩)が脳におけるヒスタミンの働きをおさえ、眠くなる作用をあらわします。
使用上の注意
してはいけないこと
(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用・事故が起こりやすくなります。)
1.次の人は服用しないでください
(1) 妊婦又は妊娠していると思われる人。
(2) 15才未満の小児。
(3) 日常的に不眠の人。
(4) 不眠症の診断を受けた人。
2.本剤を服用している間は、次のいずれの医薬品も使用しないでください
他の催眠鎮静薬、かぜ薬、解熱鎮痛薬、鎮咳去痰薬、抗ヒスタミン剤を含有する内服薬等(鼻炎用内服薬、乗物酔い薬、アレルギー用薬等)
3.服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないでください
(眠気をもよおして事故を起こすことがあります。また、本剤の服用により、翌日まで眠気が続いたり、だるさを感じる場合は、これらの症状が消えるまで、乗物又は機械類の運転操作をしないでください。)
4.授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けてください
5.服用前後は飲酒しないでください
6.寝つきが悪い時や眠りが浅い時のみの服用にとどめ、連用しないでください
相談すること
次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
- 医師の治療を受けている人。
- 高齢者。(高齢者では眠気が強くあらわれたり、また反対に神経が高ぶるなどの症状があらわれることがあります。)
- 薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人。
- 次の症状のある人。 排尿困難
- 次の診断を受けた人。 緑内障、前立腺肥大
- 服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この説明書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
消化器:胃痛、吐き気・嘔吐、食欲不振
精神神経系:めまい、頭痛、起床時の頭重感、昼間の眠気、気分不快、神経過敏、一時的な意識障害(注意力の低下、ねぼけ様症状、判断力の低下、言動の異常等)
循環器:動悸
泌尿器:排尿困難
その他:倦怠感
- 服用後、次の症状があらわれることがあるので、このような症状の持続又は増強が見られた場合には、服用を中止し、この説明書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
口のかわき、下痢 - 2~3回服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この説明書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してくださ
- その他の注意
翌日まで眠気が続いたり、だるさを感じることがあります。
以上「【わかりやすい】ドリエルとドリエルEXの違い・市販で買える睡眠改善薬の代表格の効果と口コミ」でした。
添付文書:ドリエル(http://www.info.pmda.go.jp/ogo/J0601001652_06_01)
添付文書:ドリエルEX(http://www.info.pmda.go.jp/ogo/K0706000002_04_01
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